ゆる知育→ゆる中受。

モンテッソーリ幼稚園→公立小、中受予定

ゆる→ガチへ?Wに転塾② ~夫の誤算~

さて、①の経緯で中堅中受塾に通っていたわけですが

夫の「もっとやらせたらもっとできるようになるんじゃないか」という期待で大手、早稲田アカデミーへ入塾することになった息子。

 

①はこちら…

kosodate-fun.hatenablog.com

 

本題に戻りまして

夫の言い分としては

  • もっと大勢のところで戦わせたい(ライバルを知る)
  • 拘束時間が長い方が良い(家庭での負担が減ると思ったらしい)
  • 自分の子だから賢いに違いないという思い込みと期待

まぁ、そうですね。

とっても生ぬるく踏み込んでしまった中学受験の世界です。まだ4年生、大した量の勉強でもないくせに「こんなにやるのか」と文句を言っている子どもに対して「お前は甘い」と伝えたい気持ちは分かります。

それでも、ゼロ(いや、学校の宿題すら出していなかったからむしろマイナス?)からのスタートだった息子にとって、塾通いして学校の宿題もきちんと出すようになったことさえかなりの進歩だったはず。

 

まず新4年生のスタート(3年生の2月)から中堅の塾に通い出したころ。

 

お友達が優先になってくるギャングエイジと呼ばれる4年生で、ずっと友達と遊び惚けていたところに急に自分だけ塾という予定を入れられて、友達と遊びたいのに遊べないというストレスもあったはず。

 

(塾のない日は学校から帰ってくると6時ごろまでお友達と遊び、土日も予定を合わせてはお友達と遊び、という生活をしていました。)

 

それでも、塾の宿題は出るので土日のどこかでまとめてやったり、お友達が遊べない日に勉強したりとなんとか最低限の課題はこなしています。

当然、母の管理と声掛けは必要ですが、面倒見の良い塾が毎日の宿題リストをくれていたのでその通りにやっていけばよいというものでした。

 

朝の計算・漢字+1日1教科どれかの宿題、というように。

まだ、4年生。今更上位校を目指すわけでもないし十分でしょうといったところです。

 

そんな中、突然の夫の希望による転塾騒動です。

 

いざ転塾となるとガラリと生活が変わりまして…

早稲アカに低学年から通っているお友達が何人かいるので話は聞いていたんですが早稲アカの特徴は

  • 宿題が多い
  • 拘束時間が長い(終わる時間も遅い)
  • テストが多い(2週に1回のカリキュラムテストと、5週に1回の組み分けテスト)
  • 進度が早い

ということなんですよね。

夫の誤算は、

  • 宿題が多い=いつやるかのスケジューリングをするのは親=結果親の負担が増える
  • 拘束時間が長い=やることに時間のかかる息子には圧倒的に自分の時間が無くなる
  • 進度が早い=理解に時間のかかるタイプの息子には不向き(特に算数)

 

これを分かっていなかったことでしょうか。

次第に、私と息子が二人ともパンクしました。

 

私はといえば、宿題のスケジューリングに慣れるまで試行錯誤。試行錯誤の末ベストなスケジュールが見つけられたのが転塾1か月半後。毎日声掛けして横にベタ付きでいないと宿題やらないので、宿題が増える=私の拘束時間も増える。授業が早くて理解できないまま帰ってくるので結局家でもう一度私が教えなくてはいけない。もう、下の子のことなんか完全放置です。自分の時間も毎日3時間くらい削られて、疲弊。

 

息子に関しては、お友達と遊ぶ時間もない不満(テストなどで土日も奪われる)。圧倒的に増えた宿題を毎日やれと言われるストレス。授業も分からないからつまらない。テストも点数とれないからつまらない。やってもやっても報われない負のスパイラル。

 

 

そもそも普通の子が10分で終わるべきものが、息子には30分程度かかること。

きっとこれはもうタイプ。としか言いようがない。諦めている私。

それを、集中力がないからだ、とかやればできるという精神論で片づけたい夫。

 

幼い頃から息子に関しては常々発達障害を疑っている私と、まさか自分の子がそんなわけないと思いたい、育児に全く関わってこなかった夫の、息子に対する考え方のギャップがここにきて現れてしまいました。

 

ただ、この経験から良かったことは

夫が息子に対して過度な期待をすることを諦めてくれたこと。

自分の息子だが自分とは違うとようやく理解してくれたこと。

息子が小さかった頃は本当に仕事ばかりで全く育児参加ゼロだった夫は、コロナ以降ようやく息子と過ごす時間が増えて、息子とこんなに時間を過ごすことになったのもここ2年くらい。まだ見えてないことが多くて当然だとは思いますが…。(それにしても、私が1歳ごろからずっと発達障害を疑ってるという話をしていたのに常にスルーだったじゃないか!!と言いたくなりますが)

 

何事も身をもって体感しないと分からないものですね。

ちょっとコイツは俺が思っているよりも理解が悪いんじゃないだろうか。この前説明したことがすっかり抜けている。何度言っても分からない。そもそも理解する気がない。

そういう人がいるってことを、分かってもらえてよかったです。

 

そう、ここまででお察しいただけると思いますが、夫はすごく自己肯定感が高いです。

自分、デキるやつだと思ってるし、まぁ上を見たらきりがないですが、下の方ではなかった。だから、分からない人の気持ちが分からなかったらしい。

 

ようやく、ずっと低迷している息子のテストの結果と、日々の理解度を目の当たりにして「これは…期待しても無理かも」って思ってくれたみたい。

最初は、わざわざ中学受験するんだからそれなりの偏差値の学校へ行ってほしい、そうでなければ学費を出す意味がないと思っていた夫でした。時代的にも学歴絶対主義の年代です。無理をしてでも良い学校へ。最終学歴が良ければ良い会社へ就職もできて生涯安泰。そう思う年代です。

 

そんな夫を、いくつかの学校見学に無理やり連れていき、偏差値の低い学校でも(息子にとっては)良い学校はあること、寄り添ってくれる面倒見の良い学校の方が息子には向いていること、私が私立に行かせたい理由とその意味を時間をかけて伝えていった結果、ようやく今となっては、学歴=幸せという考えじゃないということも分かってくれた気がします。

 

転塾、お金もかかったしストレスも半端なかったけど、そのために必要なプロセスだったのかもしれない。

 

とりあえず、パンクしたままの現在ですが、息子に「やっぱり前の塾に戻る?」と聞いたら

 

「今のままでいい」

 

というので、このまま、少しずつでも食らいついていく予定です。

 

戻るとなったら、なんとなく余裕もできそうだし私の気持ちも落ち着いたのかもしれないけれど。

息子としては、ようやく今の塾のシステムやお友達に慣れてきたところだし、もう少しこのまま頑張ってみようかなと思えたのかな。

 

 

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